#観劇レポ ”月組公演『応天の門』『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』” 見方を変えるとくっそ面白い作品かもしれない

目次

応天の門についての感想

観劇に行ってきました😀

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2023/outennomon/index.html

まず応天の門ですが、ネットでは盛り上がりどころがわからない作品とか打ち切り作品見たいとか言われてますが、個人的に結構おもしろかったです。

確かに盛り上がりどころがわからず、初見は”これは続きは原作で見てね♪”的な作品かなと思ったのですが、色々考えているうちにこれは見方を一度変えてみると面白いかもしれないと思い立ちました。

個人的に思ったのはこれは演劇的には異色な自己啓発系の内容なのかな?と

特にそう感じたのは、この話は鬼ってのが割とキーワードとして出てきており、最後も鬼は人の心にいるっていうような内容で締められるのですが、それを感じさせるエピソードが結構出てきます。

一言で言うと、登場人物がリアリティのあるクズしか出てきません。

まともなのは昭姫とその店で働く従業員くらいで、あとはクズです。

特に在原業平は割とよくいるイキリカス、登場人物の中でもダメな部分が結構集約されたクズ野郎です。

その業平が道真との出会いで事件を解決していくうちに、自分のダメな部分と向き合い始めます。これが一番わかりやすい成長の物語なのかなと思います。

だから人によっては感情移入ができないって人がいるのかなと…

自分のダメなところを客観的に見せてくれるというか、結構それがズキズキくるというか、本当に自己啓発な内容ですよね。

表向きコミカルな内容ながらも、最初はダメダメな奴らが最後はそれぞれに変化の兆しを見せながら終焉を迎えます。

ここがこの公演の面白いところで、それぞれの問題がありふれたものだからこそ、人によってこの話で注目する人物が変わってきます。

個人的にこのギミックがすごく面白いなって思いました。

例を出すと

月城さん演じる菅原道真には兄の吉祥丸がいたのですが、過去になくなっています。

吉祥丸は父の菅原是善に命じられて藤原家に近づこうと藤原良房の息子と行動を共にします。

その息子たちにけしかけられて吠え盛る犬に近づいて狂犬病になり亡くなります。

これがきっかけで過干渉気味の毒親だった是善は、毒気が抜けて、三男の道真に対しては基本的に成長を見守り、補助的な役割をして自立を促すような言動をするようになります。

これが是善の成長なのかなと…取り返しのつかない失敗をしたことで自分の行動を見直し、より良い方向へとやり方を修正したって内容ですね。

他にもサブストーリーが色々と散りばめられていて、自己啓発としてみると、目が足りなくなるんですよね…

月組ファンでもここに気づけばもう一回観劇したいなって人多いのではないでしょうか?

それにしても実に月組らしい細かいギミックの織り込まれた玄人好みのスルメ作品ですよねw

観劇もいいですが、DVD欲しいなと。

これは考察意欲がそそられる良作ですね。実際見終わってから嫁さんと内容について話し込んでしまいましたw

どうでもいいけど小さい頃の道真が4歳設定?らしいけどブラックジャックのピノコっぽくて笑ったw

役作りガチすぎるw

ちなみにこのギミックに気づいたのは一つのYouTube動画がいきなりサジェストで出てきたからなんだけどそれについてはオカルトっぽい内容なので伏せときます

Deep Sea -海神たちのカルナバル-』について

暗転の少ないショーであっという間に時間が流れていきましたw

ずっとハイテンションだけど、見どころは中詰前?あと?

あんまり覚えてないけど100期以降の選抜で爆踊りする場面があるのですが、あんなに月組にダンサーいたのかってくらいにキレッキレダンスを披露してくれて観客席も拍手がすごいです。

あとは海乃さんがど真ん中でダンサーっぷりを披露してくれるマントルのシーンも見ものです。

全般通して海乃さんがすごかったです。

正直宝塚の中でも屈指のダンサーかもしれません。異次元でした。

トップ娘役の海乃さんの売りがダンスだってのは誰かのブログで見たことあってすごいダンサーってツイッターとかで言われてたのも知ってたけど

基本あんまりダンスに力の入ってない月組なので、ほんとかなー?ってイメージだったのですが、あの人はダンサーに特化した人と断言できるくらいすごいですね。

モダンダンスは娘役の中でもNo1と言えると思います。

面白そうな作品なら割と色んなとこ行きますが、その中でも今まで見たことないくらいの動きしてました。

人間てあんな動けるんですね。

もう職人の域に達してると思います。

あとは銀橋で月城さんとデュエットダンスするシーンがあるんですけど、銀橋での3分の2くらいのとこで離れて残りをバックステップでさらっと渡って本舞台に戻っていく海乃さんがめちゃくちゃかっこいいし、なんであんなのできるのか意味不明なので個人的におすすめです。

ここまで言っててあれなのですが、特に海乃さんのファンではないので、今まで海乃さんの魅力が全くわからず、不謹慎にも次のトップコンビ誰かなー?とか思ってたくらいだったのですけど、もっと海乃さん中心でショーを見たいなって思いました。それぐらいカッコよかったし、今までショーに力入れてなかったのほんとにもったいないし今までの演出家の方は何してたんですか?って感じました。

今回全体的にショーが力入ってて月組ってこんなダンサー揃いだったのか…!!なんで無駄に今まで隠してたんやw

って感じるくらいでしたw

まとめ

個人的にはすごく玄人好みの舞台とショーだと思います。

舞台について考察するのが好きな人とか、どっちも今回は下級生の出番が多いので、下級生のファンにはたまらない作品じゃないかと思います。

以上

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